HSP向き！未経験からでも始められる仕事

高感受性者(HSP)とは、外界からの刺激に非常に敏感に反応する人々のことを指します。HSPの人は細かいことに気づきやすく、感情移入しやすい傾向があります。このような特性から、HSPの人にとって職場環境や仕事内容は大きな影響を与えます。そこで今回は、HSPの人が未経験でも挑戦できる仕事について、詳しく見ていきましょう。

HSPに向いている仕事の特徴

HSPの人に向いている仕事には、いくつかの共通点があります。まず、精密さや正確さが求められる仕事が挙げられます。

HSPの人は細かいところに気づきやすいため、細かい作業を任せられても問題ありません。

また、独立して黙々と作業できる環境も重要です。HSPの人は他者からの刺激を受けやすいため、一人で集中できる環境が望ましいのです。

クリエイティブな仕事

HSPの人は感受性が豊かなため、クリエイティブな仕事に向いていると言えます。

デザイナーやイラストレーター、Webライターなどの職種がその一例です。

自由な発想力と細かい作業が要求されるこの種の仕事は、HSPの長所を活かせる絶好の機会となるでしょう。

例えば、Webデザイナーに就く際には、HTMLやCSSなどのWeb技術の習得が必須となります。

未経験からでも、オンラインの学習サービスやスクールを活用すれば、ステップを踏みつつスキルを身に付けられます。

作品作りを通じて創造性を磨き、実務経験を積むことで、徐々にプロのデザイナーへと成長できるはずです。

自然や動物に関わる仕事

HSPの人は、自然や動物と触れ合うことでリフレッシュできると言われています。

そのため、動物園や水族館の飼育員、ペットショップの店員、園芸職などの職種が適していると考えられます。

生き物のある環境は、HSPの人にとってストレスの少ない職場となり得ます。

動物園や水族館の飼育員については、動物の生態や習性を学ぶ過程で、多くの知識を身に付けることができます。

生物に対する深い理解は、HSPの人の得意分野でしょう。

また、ペットショップでは接客対応も求められますが、動物が媒体となるため、

HSPの人でも心理的な負担は少ないはずです。

データ入力などの定型業務

HSPの人は細かい作業が得意なことから、データ入力やタイピングなどの定型業務に向いていると言えます。

作業内容が明確で、基準を守れば一定の品質が保証される仕事は、

HSPの強みを発揮しやすい環境と考えられます。

データ入力の仕事は、各企業のオフィスワーカーとして勤務する形態が一般的です。

一方、在宅でデータ入力の仕事を請け負うフリーランスの方法もあります。

自宅という落ち着いた空間で働けるメリットもあり、HSPの人に適していると言えるでしょう。

HSPの特性を活かす職場環境

HSPの人が活躍するためには、職場環境が大きな鍵を握ります。

まず、個人ワークが中心の職場が向いています。

HSPの人は、他者からの刺激に敏感であるため、一人で落ち着いて作業できる環境が好ましいのです。

また、上司や同僚からの過度な期待や圧力がない職場も重要なポイントです。HSPの人は、プレッシャーに弱い傾向があるためです。

リモートワークの可能性

近年、リモートワークが広がりを見せています。

自宅での勤務形態は、HSPの人にとって理想的な環境と言えます。オフィスでの人間関係に悩まされることなく、自分のペースで作業に集中できるでしょう。

リモートワークに向いている職種としては、

プログラマーやWebデザイナー、Webライター、データ入力といった仕事が挙げられます。

これらはインターネット環境さえあれば、どこからでも仕事ができるため、HSPの人にとってストレスが少ない働き方と言えます。

フレックスタイム制の活用

HSPの人は朝の通勤ラッシュなどの雑踏に弱い傾向があります。

そのため、フレックスタイム制が導入されている会社に勤めることで、HSPの人でも無理なくワークライフバランスを保つことができます。

フレックスタイム制では、従業員が自身の希望する時間帯に出退勤することが可能です。

HSPの人は、混雑を避けて比較的空いている時間帯に通勤することで、ストレスを軽減できるでしょう。

さらに、集中力が続く時間帯に合わせて効率的に仕事を行えるというメリットもあります。

HSPの人に向いている職種の具体例

ここまでHSPの人に向いている仕事の特徴や環境について解説してきました。

次に、具体的な職種の例をいくつか挙げていきましょう。HSPの人は、自分に合ったキャリア選択を行うことが大切です。

ITエンジニア

プログラマーやシステムエンジニア、Webエンジニアなど、ITエンジニアの職種はHSPの人に適していると言えます。

これらの仕事は、一人で黙々と作業できる環境が整っており、細かい作業にも向いています。

さらに独創的なアイデアを求められるため、HSPの人の創造性が活かせるでしょう。

ITエンジニアの仕事に就くには、プログラミングの知識が必須となります。

未経験者は、オンラインスクールなどでプログラミングを学び、ポートフォリオを作成することをおすすめします。優れたポートフォリオがあれば、就職・転職する際の武器になるはずです。

デザイナー

Webデザイナーやグラフィックデザイナー、イラストレーターなどのデザイン職は、HSPの人の感性を存分に発揮できる仕事です。

クリエイティブな発想力と細かい作業が要求されるため、HSPの人の長所を活かせる職種と言えるでしょう。

デザイナーを目指す際は、デザインの基礎スキルを学ぶことが不可欠です。

PhotoshopやIllustratorなどの各種ツールの習得に加え、カラーリングやレイアウトの知識を身につけましょう。世の中の優れたデザインを参考にしたり、クリエイティブな発想を刺激するトレーニングを行うと良いかもしれません。

カウンセラー

カウンセリング業務は、HSPの人の共感力や思いやりの心を生かせる職種です。

人の気持ちに寄り添い、相手の立場に立って考えることができるため、HSPの人は優れたカウンセリング能力を発揮できると考えられています。

カウンセラーとなるためには、カウンセリング理論を学び、認定資格を取得することが必須です。

また、人と向き合う仕事ということもあり、コミュニケーション能力やストレス対処能力も大切となってきます。HSPの人にとって課題もある仕事ですが、やり甲斐のある職種だと言えるでしょう。

まとめ

HSPの人には、正確さや創造性、細かい作業が得意といった長所がありますが、ストレスに弱い面もあります。

そのためHSPの人が活躍するには、自分の特性を理解した上で環境や職種を選ぶことが重要です。

今回取り上げた、クリエイティブな仕事や自然・動物に関わる仕事、データ入力などの定型業務は、未経験からでも挑戦しやすい職種と言えるでしょう。

また、リモートワークなどストレス軽減につながる働き方も参考になると思います。

HSPの人は、ご自身の強みに気づき、個性を活かせる職場を見つけることが大切です。

西山みりん

ライター・イラストレーター

携帯販売店（半年）→ブラック企業で派遣（１年半）→病んで寿司屋のアルバイト（１年）→出版社（２年～）と転職を繰り返したHSPアラサー女が、20代後半の転職を応援・情報を発信しています。