経理の道は未経験者でも開ける!採用されるための4つの秘訣

経理の仕事に興味があり、転職を検討されている方も多いのではないでしょうか。経理職は財務管理を担う重要な役割ですが、未経験者が採用されにくい現状もあります。しかし、適切な準備と対策を行えば、未経験からでも経理職への道は開けます。このブログでは、経理未経験者が採用されるためのポイントや、転職活動における注意点などを詳しく解説します。経理の仕事に関心がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

経理未経験者が採用されない理由

経理職は、企業における財務の健全性を担保する重要なポジションとなっています。

そのため、経理業務に未経験の人が採用されにくい理由はいくつか存在します。

即戦力の必要性

企業は経理業務に対して、迅速かつ正確に処理を行える人材を必要としています。未経験者は必要な実務経験が不足しているため、即戦力としての期待に応えられないケースが多いです。経理業務はデータと数字を扱うため、即時に業務に順応できない人材は優先的に選ばれないことがあります。

求人の競争状況

経理職の求人は、他の職種に比べて数が少なくなっています。

特に著名な転職エージェントのデータによれば、営業職やエンジニア職には多くの募集がある一方、経理職はその数が著しく限られていることがわかります。

未経験者を対象とした求人はさらに少ないため、競争が激しく、企業は経験のある人材を優先して採用するのが一般的です。

高い責任感の要求

経理部門は企業の財務を管理する責任が重いため、高い責任感と信頼性が要求されます。

新たに経理人材を採用する際、企業はその人が扱う財務データやお金についての信頼性を重視します。

未経験者は、その経歴に対する信頼が不足しているため採用が難しくなります。

定着率の高さ

経理職は、一般的に一度採用されると長く勤める傾向があります。

この職種は業務がルーティン化されやすく、職場への適応が進むことで、安定した職を求める意識が強まります。

企業側も、長期間働いてくれる人材を求めるため、未経験者を雇用するリスクを避ける傾向が見られます。

組織内の信頼性

経理部門は機密情報を扱うため、身元が不明な方を採用することには慎重さが求められます。

企業は、信頼性のある現職員を経理部門に異動させる選択肢をとることが多く、未経験者を新たに採用することには消極的です。

外部から未経験者を迎え入れるリスクを回避するのが一般的な考え方です。

以上の理由から、経理未経験者が企業に採用されるのは厳しい現状があると言えます。

経理職で求められるスキルと資質

経理職は、企業の財務を正確に管理し、戦略的な意思決定に寄与する重要な役割を担っています。

このため、経理職に求められるスキルや資質は多岐にわたります。以下にその主な要素を挙げます。

基本的なITスキル

経理業務では、ExcelやWordといったソフトウェアの操作が求められます。

特にExcelにおける計算式やデータ解析機能を使いこなすことが、業務の効率化に直結します。

データの取り扱いがスムーズに行えるスキルは、経理職において非常に評価されます。

簿記の知識

簿記は経理職の根幹をなす知識です。

取引を正確に記録する能力は必須であり、特に日商簿記検定などの資格取得は、専門的な知識を裏付ける証明として大いに役立ちます。

これにより、採用担当者へのアピールにもつながります。

コミュニケーションスキル

経理は他の部署や外部の取引先との連携が必要です。

そのため、効果的なコミュニケーション能力が重要です。経理に関する問い合わせや確認を行う際には、適切な言葉遣いや相手の意図を理解する力が必要とされます。

柔軟性と適応力

経理業務は、予期せぬ事態や業務変更が発生することがしばしばあります。

このため、変化に柔軟に適応し、優先順位を見極めて迅速に対処する能力が求められます。

分析力と細心の注意

経理業務には、数字を精緻に扱うための高度な分析力と注意深さが求められます。

小さなミスが致命的な問題を引き起こすこともあるため、正確にデータを処理し、解釈する能力が重要です。このようなスキルは、高品質な業務遂行に直接つながります。

これらのスキルや資質をしっかりと身につけることで、経理職における適性が高まり、未経験からの転職活動を有利に進めることが可能となります。

経理未経験者に役立つ資格

経理職に転職したい未経験者にとって、資格の取得は非常に有効な手段です。

資格は、自分の意欲やスキルを証明するものであり、雇用者に対して強いアピールポイントとなります。以下では、特にお勧めの資格をいくつか紹介します。

日商簿記2級

経理の基本をしっかりと学ぶためには、日商簿記2級が特に重要です。

この資格取得によって、財務諸表の作成や会計処理の理解ができることを示せるため、数多くの企業の求人条件にも明記されています。

取得者は、専門知識を持つ証拠となり、転職活動を有利に進めることが期待できます。

MOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）

現代の経理業務には、ExcelやWordといったオフィスソフトのスキルが欠かせません。

MOS資格を取得することで、これらのソフトの効果的な活用法を認定されます。

特に経理の仕事ではExcelスキルが非常に求められるため、この資格はキャリアにおいて大きな利点となるでしょう。

給与計算実務能力検定

給与計算を行う経理部門では、給与計算実務能力検定が役立ちます。

この資格は、給与計算に特化した内容で構成されており、実践的なスキルを身につけることができます。

取得することで、給与計算の専門知識を所有していることを示し、転職時にアピールポイントを増やすことができるでしょう。

ファイナンシャルプランナー（FP）

経理職はお金の管理を担当するため、ファイナンシャルプランナーの資格があることで、幅広い金融知識を持つことをアピールできます。

税金や投資に対する理解が深まり、経理業務を遂行する際にも非常に役立ちます。

ビジネス会計検定

この資格は、財務諸表の理解やデータ分析の手法を学ぶために最適です。

特に1級を取得すれば、企業価値の評価など、さらに高度な知識を身につけることができるため、経理でのキャリアをより一層進めたい方にとって魅力的な選択肢となります。

その他のスキル向上

資格取得だけでなく、パソコンスキルや柔軟性を高めることも重要です。

特にExcelを徹底的にマスターすることが、経理職への第一歩となります。

また、柔軟な対応力を持つことで多様な業務に適応でき、業務の効率化に繋がります。

資格と合わせて、これらのスキルを意識的に磨くことも忘れずに行いましょう。

書類選考と面接で印象を残す方法

経理未経験者が転職活動を行う際には、書類選考や面接での印象が非常に重要です。

競争が激化する中、自分のアピールポイントをしっかりと伝えるための方法を見ていきましょう。

書類選考でのポイント

1. アピールポイントを明確にする
履歴書や職務経歴書では、自分の経験やスキルを明確かつ具体的に示すことが重要です。

経理に関連する経験がない場合でも、過去の職務経験の中で得たスキルを強調しましょう。例えば、数字に強い、コミュニケーション能力が高いといった点を具体的なエピソードを交えて記載することで、より印象に残ります。

2. 資格や勉強中の資格をアピールする
資格は応募者の意欲を示す重要な要素です。

取得済みの資格はもちろん、勉強中の資格も積極的に記載しましょう。「現在、簿記2級の取得を目指して勉強中です」といった具体的な情報は、学習に対する意欲をアピールできます。

3. 志望動機を具体的に
志望動機は、企業への熱意を直接伝える重要な部分です。

ただ「経理をやりたい」というだけでなく、なぜその企業で経理業務に従事したいのかを具体的に述べることが求められます。企業のビジョンや業務内容に触れ、自分の意欲を伝えましょう。

面接でのポイント

1. 自信を持って答える
面接では、面接官の質問に対して自信を持って答える姿勢が重要です。

過去の経験や学習した内容に対する自信が、相手に良い印象を与えます。緊張せず、明るい表情で質問に答えるよう心掛けましょう。

2. 小さな成功体験を引用する
面接では、自分の強みや過去の成功体験を具体的に話すことが求められます。

たとえば、「前職での営業活動を通じて、顧客との信頼関係を築き、数値目標を達成しました」といった具体的なエピソードは、あなたの適応力や学びを示す良い機会です。

3. 企業研究を徹底する
応募先企業について十分に研究しておくことも重要です。

企業の事業内容、文化、求める人材像などを把握することで、面接時に自分との関連性を示すことができます。

質問に対する回答も、企業のニーズに合わせてカスタマイズされるため、その場面での説得力が増します。

印象を残すためのこころがけ

1. 姿勢や身だしなみ
第一印象は数秒で決まります。面接に臨む際は、清潔感のある服装や姿勢に気をつけ、自信を持った態度で面接官に臨むことが大切です。

2. 質問を用意する
面接の最後には、「何か質問はありますか？」という場面が多いです。

この時、自分から質問を投げかけることで、関心の高さをアピールできます。企業に対する具体的な質問を用意し、面接官に積極的にアプローチしましょう。

↓質問の内容に迷ったら、以下の記事もぜひ参考にしてみてください！

書類選考と面接においては、自己アピール、志望意欲、そして具体的なエピソードをうまく組み立てることが成功の鍵となります。

経理未経験から転職に成功した人の体験談

経理未経験からの転職は、多くの人にとってハードルが高い挑戦ですが、実際にはこの課題を乗り越えた成功例が多く存在します。

ここでは、数名の体験を通じて、彼らがどのようにして経理職への転職を叶えたのかを掘り下げていきます！

営業職から経理へ転職したAさん

元々営業職に従事していたAさんは、人とのコミュニケーションが得意であったものの、次第に「お金」にまつわる業務に興味が湧いてきました。

資格取得への意欲

Aさんは経理への転職を決意し、まず日商簿記2級を取得することにしました。この資格は、転職活動において非常に強力なアドバンテージとなりました。

積極的な応募活動

Aさんは、未経験者を受け入れる企業に焦点を合わせ、応募する際には自身の営業経験を強調。また、なぜ自分が経理に関心を持つようになったのかを明確に表現しました。

その姿勢が評価され、無事に経理職としての内定を得ることができました。

IT業界から経理への転職を果たしたBさん

BさんはIT企業に勤めるエンジニアでありながら、経理という新たなキャリアに強い興味を抱くようになりました。

知識の獲得

Aさん同様、Bさんも日商簿記2級を取得し、経理に必要な基礎知識を身につけました。この準備が面接時の自信につながりました。

転職エージェントの活用

Bさんは専門の転職エージェントを利用し、効果的なスキルアピールの方法や書類作成に関するアドバイスを受けましたので、書類選考の通過率が一段と上がりました。

フィールドエンジニアから経理に移ったZさん

Zさんはフィールドエンジニアとして働いていましたが、コロナウイルスの影響で多くの企業が困難な状況に直面する中、経理業務の重要性に気づきました。

応募書類の見直し

Zさんは自身の応募書類を再評価し、自分の強みや経験を具体的にアピールすることに力を入れました。この工夫のおかげで、書類通過率が向上し、複数社からの興味を引くことに成功しました。

面接での印象

面接で評価されたのは、Zさん自身の「素直さ」と「チームとの溶け込みやすさ」でした。彼は面接時に成長意欲や経理業務への熱意をしっかり伝えることができ、想定よりも良い条件で内定を得ました。

営業職から会計事務所に転職したYさん

営業の職に就いていたYさんは、キャリアの発展を目指して経理への転職を決意しました。

自己表現の工夫

Yさんは、自分自身のアピールを重要視し、面接時には営業の経験がどのように経理に繋がるのかを具体的に説明しました。この姿勢が評価され、経理未経験にもかかわらず内定を勝ち取ることができました。

転職成功者に共通する要素

これらの体験談から見えてくる共通の要素は、資格取得や誠実な自己アピール、そして周囲のサポートを最大限に活用する姿勢です。

未経験者が経理職に転職するためには、しっかりとした準備と努力が求められます。それにより、自分自身の未来を切り開くことができるのです。

まとめ

資格取得、スキル向上、効果的な自己アピールといった具体的な方策を実践することで、経理職への採用が現実的なものになります。

また、成功事例を参考にすることで、どのように課題を克服し、転職を果たすことができるのかを理解できます。

経理未経験から転職を成し遂げるには、確かな意欲と継続的な努力が不可欠ですが、この記事で得た知見を活かせば、未経験者でも経理職への道を開くことができるはずです！

西山みりん

ライター・イラストレーター

携帯販売店（半年）→ブラック企業で派遣（１年半）→病んで寿司屋のアルバイト（１年）→出版社（２年～）と転職を繰り返したHSPアラサー女が、20代後半の転職を応援・情報を発信しています。