【HSP体質】仕事に行きたくない理由と上手く働くコツ

HSPの人にとって、仕事は非常に大きな課題となります。周りの環境に敏感で、多くの刺激を受けやすいため、ストレスがたまりやすく、仕事に対するモチベーションが下がってしまいがちです。しかし、HSPの特性を理解し、自分に合った仕事を見つけることができれば、むしろ長所を発揮できる可能性もあります。本日は、HSPの人が「仕事したくない」と感じる理由と、それに対する対処法についてお話しします。

HSPの仕事に対する悩み

HSPの人が仕事に悩みを抱えるのには、さまざまな理由があります。

ここではその代表的な理由を挙げていきます。

刺激への敏感さ

HSPの人は周りの環境に敏感で、音や光、匂いなどの刺激を強く感じてしまいます。

オフィスの照明や空調の音、同僚の香水の匂いなど、ささいなことでも集中力が削がれてしまうのです。長時間同じ環境にいると、疲労感が増してくるのが特徴です。

また、人との関わりが多い仕事は大きなストレスとなります。

多くの人と関わることで、相手の感情を受け取ってしまい、気疲れしてしまうのです。怒っている人がいたり、機嫌の悪い人がいたりすると、その感情を受け取りすぎてつらくなります。

こだわり過ぎる完璧主義

HSPの人は物事を深く考えがちで、細部にこだわりすぎる傾向があります。

そのため、仕事の量が多くなると混乱してしまい、何から手を付ければいいのかわからなくなります。

また、求められる以上に時間をかけて仕事をしてしまうため、周りから評価されず、やる気を失ってしまうこともあります。

HSPの人はまた、責任感が強く、断れない性格なので、仕事が増えすぎても断れずに受け入れてしまいます。その結果、時間に追われて疲れ果ててしまうのです。

人間関係のストレス

HSPの人は人間関係で大きなストレスを感じやすいです。

職場環境や人間関係の相性が合わなければ、ストレスが高まってしまいます。

高圧的な人が多かったり、仲の悪い同僚がいたりすると、HSPの人は深く影響を受けてしまうのです。

HSPの人は共感性が高いため、他人の気持ちを推し量ることができます。

しかし、それがストレスの原因にもなります。同僚の悩みを推し量り過ぎて、自分の悩みと重なってしまうからです。

HSPの人が仕事をするときの注意点

HSPの人が仕事をするときは、自分の特性を理解し、それに合わせた対策を立てることが大切です。ここでは注意すべき点をいくつか挙げます。

自分に合った仕事を選ぶ

HSPの人にとって、働く環境は非常に重要です。人との関わりが少ない仕事、個人作業が中心の仕事、自分のペースで進められる仕事が向いています。

一方で、対人業務が中心の仕事や、スピードが求められる仕事は苦手とされています。

自分の得意・不得意を把握し、それに合った仕事を探すことが賢明です。Web関連の仕事やライター、デザイナーなど、自宅で行える仕事が向いていると言えるでしょう。

メンタルヘルスケアを怠らない

HSPの人はストレスがたまりやすいので、メンタルヘルスケアが欠かせません。

運動やヨガ、マインドフルネス、趣味などによるストレス発散が有効です。また、質の良い睡眠を十分に取ることも重要です。

疲れが溜まってきたら、休暇を取るなどして十分に休むことをおすすめします。無理をせず、リフレッシュする時間を設けましょう。

コミュニケーションを大切にする

HSPの人は思ったことを上手く伝えられないことが多いです。

思いを言語化するのが苦手で、結果的に周りから理解されないことがあります。

そのため、コミュニケーションを大切にし、正しく理解してもらえるよう心がける必要があります。

また、上司や同僚に自分のHSPの特性を理解してもらうことも大切です。

HSPの特徴を知ってもらえば、周りの配慮も得られやすくなるはずです。

HSPであることのメリット

HSPには確かにデメリットもありますが、長所もたくさんあります。ここではHSPであることのメリットを紹介します。

創造力と想像力が豊か

HSPの人は細かいことに敏感で、周りの変化に気づきやすいです。そのため、豊かな想像力と創造力を発揮できるのが特徴です。

アーティスト、クリエイター、デザイナーなど、創造性が求められる分野で活躍できる可能性が高いと言えます。

また、HSPの人は洞察力に長けているため、人の気持ちを敏感に感じ取ることができます。カウンセリングや介護、教育の分野などでも、その能力を発揮できるかもしれません。

集中力が高い

HSPの人は作業に熱中すると、ひたすら集中し続けることができます。細かい部分にも気づきやすく、丁寧で正確な仕事ができるのが強みです。

一方で、集中し過ぎて周りが見えなくなることもあります。時間を意識して、適度に休憩を取ることが重要です。

豊かな感性

HSPの人は感受性が研ぎ澄まされているため、五感を通して世界を感じ取ることができます。

自然の美しさや芸術作品の味わい深さなど、豊かな感性を持っているのが特徴です。

この感性を活かせる仕事に就けば、他者には真似のできない価値を提供できるかもしれません。写真家やアーティストなど、センスが問われる分野で存在感を発揮できるでしょう。

HSPの人に向いている仕事

HSPの人にとって、自分に合った仕事を見つけることは非常に重要です。ここではHSPの人に向いている仕事をいくつか紹介します。

フリーランス

自由な時間管理ができ、人との対面を抑えられるフリーランスは、HSPの人に向いている働き方です。

Web制作、ライティング、デザインなど、様々な仕事があります。

自分のペースで働けるため、ストレスが溜まりにくいのがメリットです。また、HSPの創造性や細かさを活かせるような案件に携われる可能性があります。

オンラインビジネス

オンラインショップの運営やブログ執筆、YouTubeなどのオンラインビジネスは、HSPの人にピッタリの働き方です。

人との接触が最小限に抑えられ、自分のペースで仕事ができるためです。

ネット上での商品販売やコンテンツ発信などで収入を得られ、自由度が高いのがメリットです。しかし一方で、孤独を感じやすかったり、モチベーション維持が難しかったりするデメリットもあります。

パート・アルバイト

パートタイムやアルバイトの仕事は、HSPの人にとって理想的な働き方と言えます。

労働時間が決められているため、疲労がたまりにくいです。

また、仕事と生活の切り分けがしやすく、ストレスの溜まりにくい環境で働けます。

ただし、パート・アルバイトの仕事は、収入が安定しないというデメリットがあります。生活費を稼ぐための本業としては向いていないかもしれません。

まとめ

HSPの人は周りの環境に敏感すぎるあまり、仕事がつらく感じてしまうことがあります。

人との関わりがストレスになったり、刺激に敏感すぎて集中できなくなったりするのです。

しかし、HSPには長所もたくさんあります。豊かな感性や創造力、細かいことに気づく能力など、HSPの人ならではの強みがあります。

自分に合った仕事を見つけ、HSPの長所を最大限に活かせる環境で働けば、やりがいを持って仕事を続けられるはずです。

フリーランスやオンラインビジネス、パート・アルバイトなど、HSPの人に向いている働き方があります。自分の特性を理解し、無理のない範囲で取り組めば、充実した仕事ライフを送れるでしょう。

HSPの人は自信を持って、自分らしい生き方を選んでいきましょう。

西山みりん

ライター・イラストレーター

携帯販売店（半年）→ブラック企業で派遣（１年半）→病んで寿司屋のアルバイト（１年）→出版社（２年～）と転職を繰り返したHSPアラサー女が、20代後半の転職を応援・情報を発信しています。