履歴書の職歴欄、どこまで詳しく書けばいい?採用に効く書き方のポイント
履歴書の職歴欄は、就職活動において非常に重要な部分です。採用担当者は、ここに記載された情報から応募者の経験やスキル、仕事に対する姿勢を判断します。職歴を適切に記載することは、企業に自分自身をアピールする絶好の機会となります。本記事では、履歴書の職歴欄の書き方について詳しく解説します。
職歴欄への記載内容
職歴欄には、これまでの勤務経験を正確に記載する必要があります。以下の点に注意しましょう。
正式名称の使用
会社名や部署名は正式な表記を使用します。略称や略字は避け、旧字体の社名も正式名称で記載しましょう。これにより、採用担当者に正確な情報を伝えることができます。
例えば、「株式会社ABC」ではなく「株式会社エービーシー」と正式名称を使用します。
部署名についても同様に、「総務部」ではなく「総務部門」など、正式名称を記載する必要があります。
詳細な職務内容の記載
職歴欄には、担当業務の概要を簡潔に記載します。
特に応募職種に関連する職務経験がある場合は、具体的な内容を記載してアピールしましょう。
例えば、「営業職を担当し、新規開拓と既存顧客のフォローアップを行った」などと書くことで、自身の経験や実績を採用担当者に伝えることができます。
ただし、専門用語は一般的な言葉に置き換えるなど、わかりやすい表現を心がけましょう。
雇用形態の明記
正社員以外の雇用形態の場合は、その種類を明記する必要があります。
「契約社員」「派遣社員」「アルバイト」など、適切な表現を使用しましょう。
派遣社員の場合は、さらに派遣元会社名と派遣先会社名の両方を記載する必要があります。
このように、雇用形態を正確に伝えることで、企業側の理解を深めることができます。
職歴の記載例
ここでは、職歴の具体的な記載例をいくつか紹介します。
正社員経験
正社員としての経験は、以下のように記載します。
期間 | 会社名・部署名 | 業務内容 |
---|---|---|
2018年4月 – 2021年3月 | 株式会社エービーシー 営業部 | 新規顧客開拓及び既存顧客フォロー業務 |
派遣社員経験
派遣社員としての経験は、以下のように記載します。
期間 | 派遣元会社名 – 派遣先会社名 | 業務内容 |
---|---|---|
2016年10月 – 2017年9月 | 株式会社XYZ人材サービス – 株式会社デフゲージ | 一般事務補助業務 |
アルバイト経験
アルバイトの経験は、以下のように記載します。
期間 | 会社名・部署名 | 業務内容 |
---|---|---|
2014年4月 – 2016年3月 | ABCコンビニエンスストア 店舗スタッフ | レジ業務、品出し、清掃業務 |
職歴欄の書き方のコツ
職歴欄を適切に記載するためのコツを紹介します。
時系列に沿った記載
職歴は古い順に記載することが一般的です。新しい職歴が上に来るように記載すると、採用担当者に混乱を招く可能性があります。
また、同一企業での異動や昇格があった場合は、1行下に具体的な経緯を記載しましょう。
このように、時系列に沿って正確に記載することで、自身のキャリアを分かりやすく伝えることができます。
ブランク期間への対応
無職期間(ブランク期間)がある場合は、その期間の活動内容を簡潔に記載しましょう。
例えば、「留学」「育児」「介護」など、アピールできる理由がある場合は積極的に記載することをおすすめします。
一方、特にアピールできる活動がなかった場合は、期間と「一身上の都合により無職」などと記載するのが一般的です。
ブランク期間は避けられれば避けた方が良いですが、上手く説明できれば問題ありません。
記入スペースが足りない場合
職歴が多くて書ききれない場合は、以下のような対策をとることができます。
- 入社と退職を同一行にまとめる
- 部署名や業務内容を省略する
- アルバイトなどを業種別にまとめる
- 詳細は別途作成する職務経歴書に記載する
このように工夫することで、限られたスペースに職歴をコンパクトに記載できます。
ただし、省略しすぎて重要な情報が伝わらないよう注意が必要です。
まとめ
履歴書の職歴欄は、自身の経歴や実力をアピールする大切な場所です。
正確かつ分かりやすく記載することが求められます。本記事で紹介した書き方のポイントを意識しながら、採用担当者の視点に立って丁寧に作成することが重要です。
職歴欄を上手く活用することで、内定に一歩近づくことができるでしょう。